86でサーキット走行をする上で、大切な車を壊さない為にも必要不可欠なオイルクーラーについて、レビューをしたいと思います。
HKS オイルクーラーキット種類
HKSから発売されている、86(ZN6)用のオイルクーラーキットは2種類あります。
- OIL COOLER KIT S-TYPE (S-TYPEオイルクーラーキット)
- OIL COOLER KIT S-TYPE NA車用. (S-TYPE オイルクーラーキット(NA車用))
価格的にはNA車用の方が15000円〜20000円ほど低価格となっています。
S-TYPEはターボキットやスーパーチャージャーを装着する事を想定しているので車のフロント部分にインタークーラーが来ることを想定してオイルクーラーのコアは右のフロントのタイヤハウス前の部分に配置されます。(右のフォグランプのすぐ後ろ)
対してNA車用はフロントバンパーの開口部から見える位置に配置されるようになっています。
油温、水温問題
86(ZN6)は標準でオイルクーラーは搭載されておらず、サーキット走行では必須と言っても良いパーツになります。
自分はDefiの水温計と油温計を装着しているのですが、オイルクーラー装着前の水温と油温についてはサーキットを全開に近い速度で周回しようとした際、4〜5週ほどで水温100℃、油温120℃を超え、その後も上昇していき水温110℃、油温140℃近くまで上昇します。(*車が壊れるのでこんな温度になる前にしっかりとクーリングは挟んで下さい。)
86の場合、水温が100℃を超えると制御が入りエンジン出力が抑えられます。なので、個人的には水温100℃、油温120℃以下位で安定させたいところです。
実際にサーキットでの取り付け前後の比較は
- 水温105℃、油温130℃ (取り付け前)
- 水温95℃、油温115℃ (取り付け後)
という感じでかなり満足しています。
86の場合、水温は油温に引っ張られてかなり高温になっている節があるのでオイルクーラーを取り付けると一緒に水温も下がってくれます。
なので優先順位としては、オイルクーラー>ラジエーターという感じですね。
自分も最初の頃はオールクーラーの次はラジエーター交換かなと考えていましたが、基本的に社外のラジエーターが必要になってくるのは耐久レースのような全開での走行時間がかなり長い場合に限ると思っています。
そして、実際に街乗りをした時の水温と油温です。(気温は26℃)
メーターは右から、水温、油温、油圧となっており、水温88℃、油温93℃で安定しています。
水温は丁度良い感じですが、油温に関しては若干オーバークール気味です。
取り付け
オイルクーラーのアタッチメントの取り付け位置は赤丸の所です。
ホースが左に出ていますが、コアは右のタイヤハウス前にあるので、リーンホースの上を沿う様にして伸びています。
オイルフィルターはHKS製の物を愛用しています。また、油温センサーもこの部分にかましているので、あまり高さのあるオイルフィルターを使うと社外のダクト付きボンネットに変更している方はルーバーの部分が干渉する可能性があるので注意して下さい。
少し見にくいですが、こんな感じでフォグランプの位置にオイルクーラーのコアが来ます。
うまく取り付ければフォグランプも付けたままに出来るのですが、自分は冷却効率優先でコアに風を当てたくて外しています。
ちなににコアの後ろは、タイヤハウス内に空気が流れるようにメッシュになっています。
NA用のオイルクーラの方だとコアの位置がナンバーのしたあたりに来る様になっています。
オイル量
通常、86(ZN6)のオイル交換時のオイル量は5.2Lです。また、オイルフィルターも交換時は5.4Lになります。
当然ですが、オイルクーラーを装着する事によってオイル交換時のオイルの量は増えます。なので86、BRZ専用として容量が5.2Lや5.4Lで売られているオイルを使っている方は1缶だけでは足りないので注意が必要です。
オイルクーラー装着後のオイル量ですが、自分の場合は毎回オイルフィルター交換していて約6.2Lくらいでした。ただし、一度オイルが全部抜け切るまで待ってからオイルを交換したことがあったのですが、その時は7L以上入った記憶がありますので参考までに。
大体、20Lのペール缶が3回のオイル交換で丁度無くなると思って頂いたら分かりやすいかも知れません。
最後に
どんな人にオイルクーラーをお勧めするかという話をしたいと思います。
基本的には車を壊さない為にも、サーキット走行をするなら全ての86、BRZ乗りには早い段階でのオイルクーラーの装着はお勧めします。
ただし、初めてサーキット走行をする人や、これからもサーキット走行をするかどうか分からない人には、値段も高いパーツになるので無くても良いかなとも思います。
オイルクーラーが無くてもしっかりクーリングを挟みながら走行していれば、車が壊れる心配もありませんしね。
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