自分が初めてサーキット走行した時のことや、これから初めてサーキット走行をするにあたって交換した方が良いと思うパーツを紹介したいと思います。
車の仕様(初めてのサーキット走行時)
自分が初めてサーキット走行をしたのは22歳の時で、当時自分より先にサーキット走行をしていた友達と一緒にサーキット走行に行きました。
その際の86(ZN6)の使用はマフラーがフジツボさんの物に変わっているだけでそれ以外はブレーキも車高調もノーマルの状態でした。
タイヤに関してもDUNLOPのDZ102というコンフォートタイヤで決してハイグリップタイヤを履いていた訳ではありませんでした。
そんな自分がノーマルの状態でサーキット走行をして思った事、感じた事を書いていこうと思います。
サーキット走行をする上で純正だと不安を感じる部分であったりを説明できたらと思います。
サーキット走行が敷居が高いと思っている方に是非、読んでいただき少しでも後押し出来たらと思います。
ブレーキについて
サーキット走行をするにあたってブレーキは本当に大事です。
街中では出すことが無いような速度領域で走るサーキットではブレーキトラブルにより車が止まらないというこうは大事故に直結する可能性があるので1番整備や点検を必要とするとこらだと思います。
前述したように自分は最初にサーキット走行をした時はブレーキに関してはフルノーマルの状態でサーキットに行きました。
結果的にどうなったかと言うと30分の走行枠を走ってピットに帰ってきた時、ブレーキから煙が上がっていました。
結論から言ううとただし、ブレーキパッドとブレーキフルードに関しては交換をすることをお勧めします。ブレーキキャリパーやブレーキローターは純正品で全然問題ないです。
サーキット走行においてブレーキパッドを社外製に交換をお勧めする理由はブレーキローターの適正温度域が純正品では低過ぎるからです。
ブレーキパッドにはそれぞれ適正な温度領域というものが設けられています。ブレーキパッドの温度は車を動かしていない時は気温と同じくらいで、走り始めてブレーキを踏むと摩擦熱により温度が上昇していきます。また、ブレーキを踏む頻度や、踏んでいる時間が長ければ温度は上昇し、ブレーキを踏んでいない間は、走行中などであれば走行風などにより冷却されます。
つまり、ブレーキを踏む頻度が高く、毎回強烈なブレーキングを求められるサーキット走行はブレーキの温度が著しく高温になります。(車の車重にも影響されます。)
参考程度ですが、街乗りでのブレーキパッドの温度は200℃前後ワインディングで200〜300℃程度、峠を攻めても400〜500℃程度だと思います。普通に乗っていて400℃を超えることは稀だと思います。
ところがサーキット走行になると走り方や車の種類、サーキットにもよりますが、最低でも500〜600℃、高いと800℃を超える可能性があります。
純正のブレーキパッドは基本的にサーキット走行は想定されていなのでこのような高温になることが想定されていません。(おそらく純正のブレーキパッドの適正温度領域は0℃〜400℃程度だと思います)その結果、自分のようにブレーキから煙が上がったり、フェードを起こしてブレーキが効かなくなります。なので純正のブレーキパッドではサーキット走るにあたって適正温度領域が全然足りません。
なのでサーキット走行をする場合、適正温度領域の高温側が600℃〜700℃辺りのものを選ぶ事をオススメします。
適正温度領域が900℃近い高いものもありますが、こういったものは適正温度領域が200℃〜だったり、癖があって扱いづらかったり、初心者の方にはオススメしづらいものが多いです。
ブレーキフルードには沸点というものがあり、ブレーキの熱がブレーキラインに伝わり、その温度がフルードの沸点を超えてしまうと気泡が出来て、ブレーキを踏んだ際にその気泡が潰れてブレーキが効かなくなるペーパーロック現象が起きてしまいます。
純正のブレーキフルードのは沸点が低いため個人的にはサーキットを走るならDOT5.1規格のものをおすすめします
自分の経験としては、社外のブレーキパッド+純正ブレーキフルードの組み合わせの際にペーパーロックを起こしてブレーキを踏んだ際にブレーキペダルがそのまま床まで付いて危なかったことがありました。
ブレーキが効きにくくなってから、ブレーキが効かなくなるまでは割と一瞬ですので、もし走行中に少しでもブレーキに違和感や不安を感じるようなことがあれば、走行ペースを落としてピットに入るようにして下さい。
タイヤについて
タイヤに関しては今履いているタイヤで走行してもらって問題ないと思います。
タイヤにはエコタイヤだったり、コンフォート、ハイグリップタイヤと色々ありますが基本的に初めてサーキット走行をするのであれば何のタイヤを履いていても問題はないと思っています。(スリップサインが出ていたり溝がない、ひび割れが発生しているタイヤはNG)
ただし、車重の重くてハイパワーな車に乗っている方(ex:インプレッサ、ランエボ等)はコンフォートタイヤなどのコンパウンドの柔らかいタイヤではブロック飛びが発生する可能性が高くなるので注意が必要です。
実際に走って楽しいのは間違いなくハイグリップタイヤでグリップが高い分の安全性にも優れますがタイヤも安くないので1回走ってみて楽しかったら次の交換の際に検討するで良いと思います。
最後に
86、BRZに関しては車高調などで車高を下げて、さらに255や265幅のタイヤを履いて走行する際にはタイヤがサイドマーカー部に接触して飛んでいくことがある(実際に自分の86は左のサイドマーカーが飛んでいきました。)ので養生テープなどでサードマーカーの上から固定しておく事をおすすめします。
サーキット走行に限った話ではレッドソーンに入れないようにした方が良いです。初めてのサーキット走行では色々と走ることに頭がいっぱいでミスも多くなると思いますが車が壊れてしまうと無駄な出費も増え、嫌な思いもすることになるので気をつけて下さい。レブリミットに当てるとロッカーアームが飛んでエンジンブローの原因になる事があります。
最後に車の整備をしっかりして安全に走ることに気をつけて楽しい車ライフを送っていきましょう。
☟現在の自分の車の仕様です。
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